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第3回講演会 ひとりでがんばらないで

共感すること

その聴くこと、共感することっていうのは、何となく思いながらやっていたんですけど、実はこれはとてもどうも大事な事らしいです。共感するって言うのはエ ンパシーっていうんだそうです。ただし、自分の思い込みで聴いてはいけない。そこには聴く側はしっかりと勉強しないといけない、っていうこともわかりまし たので、いろいろな機会を見て私も勉強に出るようにしています。その中にもう一つですけれど、これは福祉の世界ではよく使われる言葉です。私、福祉事務所 の中にいますので、先ほど言いましたようにご高齢の方から、障害を持たれた方からいろんな方が福祉事務所にはいらっしゃいますしその制度のことについて も、私達ももちろん勉強していきます。そのなかに、エンパワメントって言う言葉があるんです、このエンパワメントっていうのが人は生まれながらにして持っ ている、すばらしい力を持っているそういう考え方なんだそうです。これはその人が努力するから得られたっていうものではなくって、始めからその人が持って いる力、それをエンパワメントって言うんだそうです。で、このことを少しずつ勉強する中で、まさに私が接して出会ってきた方達はご自分の中でご自分の力に 気がついて、動いていっておられるんだなーというのをすごく感じました。このエンパワメントについて、ちょっと話をしていきたいと思います。

ここに来ておられる方達は、お家の中でお母さんやお父さんであったりするほかに、社会の中でお仕事をしておられて、こういう知識十分お持ちの方がいらっ しゃるのでお話しするのは特に専門家でない私がお話しするのがすごく恥ずかしいことなんですけども、ご自分の知ってる知識を整理する様な気持ちで聴いてい ただけたらと思います。

 

生まれながらに、人は、先ほど言いまいしたよね、さまざまな力、力ってパワーの方の力、パワーを持っているんだそうです。そのパワー、心の中に「私」がい て「私」に対して外から加わって来る抑圧とか、自分自身の中で起きてしまう抑圧とか、実はあるんだそうです。これを知ってると、ご自分の子どもさんのこと ではないです、ご自分のこととして聴いていただけたらいいと思います。この外からの抑圧の中には、実はこういう物があるのではないかといわれています。こ の辺ってちょっとわかりますよね。こうあるべきだとか人はこうするものだとか、たとえば、女性の方なら女性はこうするものだとかいう外から作られたイメー ジ、その人へのイメージとか、それから、あの人と比べてこうじゃないかとか、そういうこと、子どもさんで言えば虐待とか、あまり私はこの言葉使いませんけ れども、あえて出しましょう。いじめとか、それから今、問題になってますね、ご家族の中の暴力とか、それから、言葉の暴力みんな含めて、「私」という心に 対して外から加わってくる力ってすごく強いですよね。で、私は生まれながらのすごいパワーを持っているんだけれども、この外からの力を受けて、自分の中で 内的抑圧といって自分のイメージを作ってしまうんですかね。私はそんなに取るに足りない人だとか、あの人が言うからきっとそうなんだとか、ほんとはすばら しい力を持っているのに、すばらしい考えるパワーを持っているのに、それは私にはない、というふうに自分の中で決めていってしまう、それを内的抑圧とどう も呼ぶらしいんです。それに対して自分の心が元気な時はそれを外に跳ね返していく力、それから私ってほんとすばらしいよって言い返せる力、そういうのが出 てくるんだけれども、実際にはあまりに外の力が強すぎると、ご自分の力が弱まってしまうということがあるわけです。私自身が弱まってしまった時って自分の 中で自分の事を考えていく事ってとっても難しくなると思うんです。

それは子どもさんを育てているという事に限らずです。私も実は仕事の中でそういうことがたくさんあります、さっき一番最初に言いましたけど、私がこの仕事 をしてはいけないと思った時に、まずこのことをすごく思いました。こんな人がこの仕事をしちゃいけないよと、それは子どもを育てていた中で、自分もこの外 的抑圧と内的抑圧が、外的抑圧が強くて、内的抑圧が自分の中でできてしまって自信のない状態でね、自信のない中で子どもを育ててきた人が、いったい何で子 どもさんを育てておられるお家の方とお話ができるだろうかと思った時に、すごく元気がなくなったんです。これが何年かおきにやってくるんです、実は去年も 来たんですけど、それは後でお話しします。3年目ぐらいでしたね、知れば知るほど恐ろしくなって怖くなって、私がやっちゃいけないって思うわけです。勉強 すればするほど、思うわけです。自分の中にある力というのは、たとえば、勉強したり努力したりそういうことで作られていくものじゃないということに気づく のにだいぶかかりました。私はお母さん達によくお話しするんですけど、自分の中の好きな所はどこ?っていうことをよくお話しします。悪い所はいくらでも言 えるんですよね。自分の中の嫌な面って、でもそれが自分にとって良い面だっていうのはなかなか言葉にできないですよね。でも私は努力するからすばらしい人 なんだとか、それから肩書きが何々だからすばらしい人なんだじゃなくって、「私」って人、丸ごといいでしょって誰かに言えるその力が、その部分が真ん中に 書いた「私」って部分だと思うんです。ちょっと具体的じゃなかったかな話し方としては。それでこの「私」がしっかりしてるということは実は最初の健診のと ころでお話しした、基本的な信頼関係が人と結べているかってところがどうも大事らしいんです。世の中で生きてて誰か自分を信じてくれてる人がいるなーと か、守ってくれている人がいるなーっていうそういう安心感みたいな物がこの「私」っていう大元の力になっていくらしいです。それから疲れてくるとこの 「私」の周りの、ハートの部分の柔らかさがなくなるんです。たとえばよく例えに使われますけど、ボールに例えるってありますよね、この心をボールだとする でしょ、すると外からあなたはこういう風にしなさい頑張りなさい、あなたはちゃんとできてないじゃないの、って言われたときに、ボールに弾力性があるとそ んなこと言ったって、ってパンと跳ね返せるんだけども、ボール自信がすごく疲れていると、つぶれたらゆがんでつぶれちゃいますよね、べちゃってね。そうす るとここだけは保っているのにこっちがつぶれちゃってすごくしんどい状態になるわけです。それからもっと大きな力が加わる、すごく大きな暴力とか、天災と か、起きるとそのボールに大きな穴があいてしまいます。跳ね返したくても私の中の力を使いたくても使えない状態になっていまいます。そういう風に心の周り の弾力性もすごく大事なんだなと思います。じゃあどうしてその弾力性を持ったらいいの?どうやって外からの力をはねのけていったらいいの?自分でどうして 価値のある人間だって人に言っていったらいいの?って思われると思います。ここのところをちょっとまた話していきたいと思います。

 

自分の中の嫌いな事はたくさん言えるって言いましたね、さっきね。私もたくさん言えます。すごくたくさん言えます。でその考えがわき出すと、ぐるぐる自分 の気持ちの中を回ってしまいます。そのときに、自分がそう思ったときに、実はこういう風にこうチェンジして思う、というそういうことをお家の方にも進めて いるんです。子どもさんのことで、お家の方と出会うのですけれども、子どもさんを育てておられる家庭で一番、ご家族との負担になるのは子どもとの関係では ないように思うんです。その方が生活しておられる社会の環境全体がその方にとってストレスになってると思います。その中で自分が自分っていうのはすごく良 い面を持った人なんだということ、いつもいつもなにかこう言葉にこの辺に持っているといいかなと思うわけです。たとえば、すぐ何か物事を決められないとし ますよね、「私は物事をすぐ決められない人だ。だめだな、あの人はすぐ決断するのにな。」って思いますよね。そのときに、いろんな人の気持ちに配慮するか ら自分はなかなか決めれれないんだっていう風に思ったらどうか、っていうことです。良いですよねこれは。外に対しての優しさがあるからなかなか決められな い、そういう風な「言い換え」みたいなのをしていったらどうかな、っていう風にお話しすることがあります。これはある本で読んだんですけどね、否定的な独 り言がでたときに良い方の独り言をつくっておくと良いのだそうです。これは例えばご自分の中で自分の嫌な面を思い浮かべていただいて、私ってこんなところ 嫌だなって思っていただくでしょ。でもこれって言い換えればこんな良い面じゃない?って考えていただいたら、イメージができるかな。どうでしょうね。わか りますかね。難しいんですけどこれその場で準備できないので、日頃から用意しとかれるといいと思います。

子どもさんとの関係でもそうだと思うんです。3歳ぐらいの子どもが自分にこういう風に言ってきた、これ、私を攻撃してるのねって、思うのと、さっきみたい にこの子も苦しんでるのねって思うのか。いやなことなんだけど、すごく辛いことなんだけど、この子にとってそれがいいことなのね、ってそういう風に言い換 えとく。これはどういう風にしたらそうできるでしょうというご質問を受けるんですけども、そんな考え方の箱をいっぱいつくっといて、考え方を箱にいっぱい 詰めとけばいいんじゃない?って話をすると分かっていただきやすいです。で、それぞれのお家が違いますから、こうやればこうやるっていうのが、ハウツー物 にならないのが子どもさんやご自分の気持ちの中のことだと思います。あの人がこうしてうまくいったから私がうまくいくとは限らない。でも「私だったらこう いう風にするかもしれない。」っていう器をいっぱいつくっといて、そこからきれいなお花を一つずつ取り出して、今回は私こう思ったけど、実はこうだった わっていう風に、良い方に考えていく、で、いい方に考えていく為に、私自身を好きじゃないと良い方に考えていくって事ができないです。この私自身がすごく 疲れてしまっているときに、実は相談っていうのがあるんじゃないかなと思うんです。相談ってすごくしづらいと思いますけれども、ご自分の方から誰かに話を するという時は、ご自分の中にまだ私というのが大好きで、元気がいっぱいある時だと思います。ほんとに疲れてしまったり、ほんとに悩んだり心がぼろぼろに なると、誰かに話すということができなくなるので、相談できる自分を恥ずかしいと思わないでいただきたいなと、感じるときがあります。あなたの気持ちで誰 かに話しをして、その中で整理をしていきたいと思っておられるんだよね、そういう気持ちです。それは言葉にはしませんけど、そういう気持ちで私達は話をう かがいます。

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