第3回講演会 ひとりでがんばらないで
相談室の役割
相談には、先ほどいいましたけど、相談することの時間と、それから相手がいることと、それから相談した後、今度はご自分がどういう風にして行かれるかの ね、材料が必要になるんです。その材料の所はどうも私達でも出せるみたいなんです。先ほどもいいましたけれども、子どもさんを育てておられるご家庭ほんと にたくさんの問題をもっておられると思います。これは先ほど紹介の中で言っていただきましたけれども、経済的な問題もとても大きいと思います。大変な時代 です。民間の企業もほんとに大変な時代です。その中で、子どもさんを育てて家族が生活していくということ、とても大変なことです。ですので、安全な環境、 安全な場所、まずご自分達が作られること、とても大事だと思います。安心して暮らせる場所、相談の中で私達がお手伝いできるのはこの部分だと思います。安 心して落ち着いて暮らせる生活を、どういう風にその方が作って行かれるかをご自分で決めていかれるのに必要な材料が出していける、それが福祉事務所の中の 相談室の役割だと思います。これはご家族の希望を聴いて希望通りになるわけではないんです。
ただね、制度を知らない為に、仕組みを知らない為に、今までせっかくそれが使えたのにできなかったって事があって安全を得られてないならば、この安全 を、安心する気持ちっていうんでしょうか、それをご家族に持っていただくように私達からいろんな事を出していくことができると思います。それからご自分が それをこなしていかれる、あるいは手続きして行かれる時に、私達はお手伝いをあまりしないようにします。これはなぜかというと、自分でそういう段取りをふ んでできたという実感が誰かが手伝ってしまうとできないっていう部分があるんです。なので、そこはもちろんこんな風にしたらいいとかあんな風にしたらでき るとかっていうのはいっぱい出していきますけれども、実際に動かれるのはご本人がいいと思います。ご自分で動かれて動いただけのことはあった、動いたら ちゃんとこんな風にできる、それから動いただけのことは回り出すっていう体験をして行かれることの方がいいかなって思ってます。それから、最後にその選択 をするのはあくまでも自分であるということ、このお家にとってこれが一番いいかなと私達が思ってても、決める自由はその方にあるんです。これはねすごく気 を付けなきゃいけないと思います、特に子どもさんに関わるお仕事をしとられる方だと、気を付けていただきたいなと思うのは、子どもにとっていいからこの選 択をしなさいって、ご家族に結構言ってしまいがちなんですよ。だけれども、自分ですからね、私ですから、私が何かを決めないと頑張れないですから。必ずそ の方達が、たくさんの材料の中から選ばれて、決めて行かれたらいいと思ってます。それがその方の持つエンパワメント。自分自身が決められる、自分自身が大 切、そして自分自身の中に持ってる力、パワーを信じているって事になると思いますので、この感覚はぜひに、もし、子どもさんに関わる仕事をしておられる方 がこの中におられるようでしたら、持ってていただきたいなと思います。福祉の現場からお話しをさせていただくチャンスを今日いただいたので、これだけは是 非に伝えたいと思います。いろんなご意見があると思いますのでね、それは違うと思ったらまた終わった後にお話しをいただければと思います。
