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第5回講演会 子どもが育つみちすじ

子どもは素晴らしいものという思いを皆さんと共有させていただけたらいいなぁと思います。
先程ご紹介賜りましたが、私はずっと子どもと青年期の精神科医を本業として、細々ではございますが大学の教員も20年ほどしておりますので。細々ではございますが、でもずっと診療をしてまいりました。約40年になります。

たくさんの子どもたちや若者に出会って生きてきたなぁーと思いますし、一人一人の子どもや若者が生きていく姿から、たくさんのことを教えられました。そし てまた、その親御さんたちとの出会いで、あの親というものは、本当に切ないなぁーというような共有するものもございましたり、私は大変幸せな人間であった と今も、まあボツボツリタイヤを直前としながら自分の歩いてきた道を思い返します。

ご承知のように、今は子どもを育てることが非常に不安、不満、あるいは負担というような言葉をよく聞かされます。本当にそうだろう思います。核家族化、 少子化、少家族化、そして都会のようなところでは特に本当に孤独で、一人っきりで子どもを育てている若い親御さんたちたくさんいらっしゃいますのでね、追 いつめられたり、あるいは非常に子育てに重圧感を感じたり、中には本当に追いつめられた結果の虐待というような事例にも遭遇すること、私は本業でございま すからそういう非常に重い事例にもお会いすることが有る訳でございます。

で、本当に今こそ、私たちも子育ての終わったものも含めまして、あるいは社会が子育て中の親御さんに心をつなぎ合わせながらサポートしていくことがとても大事な時代を迎えたということをよく感じます。

ただ私は、本当に疲れている追いつめられた親御さんに、必要なだけ手助けをし心を癒し、あるいは力をエネルギーを充電して頂くために多くの力が注がれることが大切と思いますが、それは親御さんに元気になっていただいて、そして本当に子どもに出会っていただきたいんです。

時に、幼少期、子どもと親がどのように睦み合って、非常に親しい深い関わりをもつか、そのことが人生の土台になります。親の大変さ分かりますから、どうぞ 皆さん、それぞれのお立場で、必要なサポートだとか、あるいは心通い合わして励ましてあげてっていうのは大事だと思います。

そして、「子どもが育つみちすじ」という私のタイトルでございますが、今日はこの話をしながら、 特に、私のような思春期が専門の人間から見ますと、思春期でまず大きな試練の時が来ます。
試されるんですね、子ども期をどう生きたか?
子ども期が子ども期で結果が出るのではなくて、子ども期にどれだけ内なるものを育ててきたか?そして、思春期という嵐の季節に、子どもたちはそこを通り抜 けていく。随分多くの傷を負いますが、大方の子どもたちは、挫折を多かれ少なかれ体験しますし、それを少しも恐れることはないと、私は心の底から信じてま すが、ただ、思春期を通り抜けて、そのあとの長い大人になってその人の人生、物語を書く時間に、元気にたどり着いてもらいたい。で、そのための幼少期とい うふうに考えます時に、この私の「人生は三幕のドラマ」という、今日最初にお話ししたいことから話し始めたいというのはそういう訳でございます。

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