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第5回講演会 子どもが育つみちすじ

そしてその伸びるもとになるものは、すべて自分が持ってきた物です。これ以外何も有りません。
私たちが生まれてきた時のミクロの世界のような受精卵の中に、すべての可能性を内蔵しているんですね。そう思うと面白いですね。そして、何か外からの刺激 や何かによって目覚めて立ち上がっていく、と思いますと、50になっても60になっても70になっても、今までの自分に見えなかったものが見えてくるという。

これは、私は生涯人間発達論という本を書き、大学で講義をしてますが、60時間ほど熱心に熱をこめて語る講義時間なんですけれど、それをまあ短い5,60 分でするとなかなか難しいことでございますが、私にとりますと自分自身の人生を思い返して、様々な失敗や間違いや挫折や欠点や、それこそ思いがけない傷だ とかもいっぱい起こっていく中で、尚、今の自分があって、そして今の自分は他の人の比較ではありません。

自分個人の人生を考えます時に、今生きている自分は、過去の自分の総決算ですね。全部そういう痛みも苦しみも、有頂天な時も大成功もみんな含めて、今の自 分があって、そしてその自分をもって今日生きると、明日の自分がある。また、明日生きていると思いますと、人生というのは一日生きると一日分何かが起こる かもしれないというふうに思い、私は一生涯が発達のプロセスと信じて疑いません。

20歳で発達が終わるのでなくて、可能性が内側に秘められていて、それが何の時に見え、外に、表面に出てきて、そしてそれが勢いよく広がっていく、という のをdevelopment(ディベロプメント)というならば、いくつになろうともそのチャンスはあると思います。で、そういうふうに考えますと、一生涯 が発達のプロセスですので、0歳から始まりましてすーっと一方性ですね。

必ず人生というのは法則がありまして、えー一方性・・・一つの方向に向かうしかない、引き返すこと出来ませんね。一度過ぎたものは二度と生きる訳にいかない。一過性といいます。
人生というのはやり直しが効くとよく言いますが、聞きますけれども、それは今から効くだけで、過去には戻れません。ですからそういう意味では、常に真剣勝負ですね。
今日を大切に生きておくというのは、そういう意味で大事だと思います。うかうかと過ごしてごめんなさい。「あのーあの時うっかりしたわ」っていうので、戻るわけにいきません。
しかし、今日から生きれば、明日になりあさってになり、今日生きた自分がこんどは自分の過去の大切な時間として自分の宝になりますから、というふうに考えていきますとね、人生は三幕のドラマ仕立てになると思うんです。

これは、私が言ってるだけで誰も言ってる訳ではありません。私の言葉です。
人生は三幕のドラマと、私には思えてならないのですが、それはあの、ちょうどね劇場に行きますと、何かのドラマがあって、一幕、二幕、三幕ものっていうようなのがありますね。

それは幕あいがあって、大きく舞台装置が変わったりします。そのために節目の川を渡るところでちょっと一息入れて、そして、新たな場面が出てくるという、そういうイメージでお取り下さい。
別にあのこれが絶対10歳で、一日も過ぎたらこっち側でその前がこっち側、そんなこと言ってません、だいたいです。としますとね、皆さんの人生、今のお子 さんお育ての方、あるいは保育をしてらっしゃる子どもさんのことを考えていただいても結構ですし、それよりも何よりも皆さんご自分の人生、何子の生涯、何 男の生涯と自分の名前を上において、ドラマとしてお考え下さい。そうすると、一幕がまずありますね。

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