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第5回講演会 子どもが育つみちすじ

どんなにまわりが愛してあげでも、自分に値打ちがあると自分が思わない限り、自分は愛せませんから・・・・。自己愛といいます。この自己愛がもしかすると一番重要なキーワードでもあるんですね。
自分がみなさんが、どこか好きである。大事に思う。値打ちがある。それも失敗してね、みんなに笑われたり、明日朝学校へ行きたくないと、頭の重い日、あり ますよね。仕事に失敗して、もうどうやって顔向けできるかと思って、もう消え入りたいと思う。もう顔合わせたくない、逃げ出したいと思う、自分にもうがっ かりしてしまう瞬間って、誰でもあります。
ところが、そうなった時に本当に打ちひしがれながらも、起きあがりこぼしが倒れても、なんとか立ち上がる心の底にあるもの、それは、自分をいとおしく思 う、自分を愛すること、自分をかすかでもいい、信ずることができる。自分にかすかでもいい、値打ちを感ずる。自尊感情を持つ。自分を尊いという感情です ね。こういうものが、心の一番底に起きあがりこぼしのように持っていないと、人は立ち上がれないんです。
私たちが、どんなに“あなたはりっぱなのよ”“力があるのよ”って言ってあげでも、本人が思わない限り立ち上がれませんからね。そう思う時のたねの中にあ る力。生まれてこのずーっと育っていく一番初々しい、人生の一番早い時間に、あの赤ん坊が愛されていることは大きいと私は思います。
どうぞ、シンプルなことです。子どもを守ること、一生懸命守ってあげること。そして、子どもが泣いているときも、そのあとくる皆さんの守りが、子どもをさらに自分は守られている、という確信につながること。このことを親御さんに説明してあげて下さい。
そして、みなさんもなすって下さい。これが一番最初。

そして、その次は自立心、自立心というのは丁度2,3歳の子どもです。2,3歳になりますと、赤ちゃんほど無力ではありません。もう自分で立って歩けるようになりますね。ハイハイをしてた子が、やがてつかまり立ちをして、ひとり歩きを始めますね。みごとなもんですね。
いよいよ人間として、他のいかなる動物もたどりつけないところまでたどりついたわけですね。
人類発祥の歴史をおえ、わずか一年ほどで、さるから進化していく途上を、何百万年を一挙に一年でたどりついて立ち上がった訳ですね。そして、重い頭を支えて二本足で歩行するようになる。
そうなった時には第二期ですね。
子ども時間の第一景、第二景、2〜3歳頃の赤ちゃんというか、子どものテーマはしつけでしょう。みなさん、しつけを考えられますね。しつけというのは、身 を美しくと書きます。0歳の時。1歳の時までは、身は美しくなくていいんです。そうですね、おしっこや、うんこをお行儀よくしなさい、なんて誰も言いませ んもの。おしっこやうんこも、たれ流しで結構です。
「どうぞ」「どうぞ」って。おむつ替えてあげるわよ。って言いますよね。そして、おっぱいやミルクをきちんと礼儀正しく飲みなさい、なんてみんな思いませんが、いよいよ筋肉や神経が発達するのがこの頃なんですね。
筋肉系統がしっかりしてくる、立ち上がりますからね。骨格がしっかりしてきて、そして、筋肉を支配する神経というものが発達するのが、この時期。手が動か せるようになる、手を伸ばします、伸ばした手に物をつかみます。つかんだ物を離します。これがおもしろくて手を動かし出します。
物をつかんで遊んで、物を作って、その手にお箸をにぎらせて、スプーンをにぎらせて、コップをにぎらせる訳です。そうすると、子どもは最初はガーッとに ぎっていたこの手が、だんだんスキルフル、器用になります。最初から誰も器用な子はいない。何度も何度も失敗しているうちに、コップを上手に持って口に運 べるようになる。何度も失敗しないと駄目ですよ。この筋肉はむずかしいんです。もういっぱい筋肉がありますね。その筋肉のひとつひとつはこの頭が支配している訳です。

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